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たまにくる非通知・ワン切り電話はなに?犯罪リスクと着信拒否の設定方法などを解説

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非通知・ワン切り電話が「犯罪の入口」になる理由と、今すぐできる対策まとめ

「また非通知でかかってきた……」と思いつつ、つい出てしまった経験はないだろうか。実はその一瞬の応答が、予想以上に深刻なリスクを招く可能性があるという指摘がある。非通知やワン切り電話の正体と、知っておきたい対策を整理した。


非通知・ワン切り電話とは何か

「ワン切り」とは、呼び出し音を1〜2回鳴らして即座に切断する電話のことを指す。非通知設定と組み合わせることで、発信者を特定しにくい状態でかけられるのが特徴だ。

一見すると「間違い電話かもしれない」と感じるが、その多くは無作為に番号をかける**自動発信システム(ロボットコール)**によるものとされている。


主な発信元と目的

非通知・ワン切り電話をかけてくる相手は、大きく5つのパターンに分類されるという。

① 電話番号調査業者(名簿業者)

  • 大量の電話番号に自動発信し、「現在も使われているかどうか」を確認することが目的とされている
  • 応答があった番号は「生存リスト(アクティブな番号)」として記録され、悪質な営業会社や特殊詐欺グループに高値で転売されると指摘されている
  • 電話に出た瞬間に「ピー」という音が流れる場合、このパターンである可能性が高いとされる

② 与信会社(信用調査会社)

  • 銀行やクレジットカード会社などから委託を受けた調査会社が、個人の**返済能力(与信)**を確認する手段として行っていることがあるという

与信(よしん)とは:融資やクレジット契約の際に、相手が返済できるかどうかを判断するための信用評価のこと。

  • 電話がつながることで「現在も使用中=料金を滞納していない=支払い能力あり」と判断される仕組みだという
  • 深夜にあえてワン切りでかける理由は、「相手が出る前に切ることで通話料の発生を防ぎながら、番号の生存確認だけを効率よく済ませるため」と説明されている
  • こうした与信情報は、不動産会社や金融機関が購入するケースもあるとされている

③ 特殊詐欺グループ

  • 詐欺の「前段階」として非通知やワン切りが利用されると指摘されている
  • 警察庁によると、2024年の特殊詐欺の被害件数は約2万1,000件・被害額は約717億円で、前年比59.4%増と過去最悪水準に達した
  • 2024年は国際電話番号を使った手口が急増しており、「+1(北米)」などから始まる着信が多かったことも報告されている

国際ワン切り詐欺の仕組み

  • 海外からワン切り着信を残し、折り返させることで高額な国際通話料を発生させ、その一部が犯罪グループへのキックバックとなる手口とされている
  • 自動音声を流して通話時間を意図的に引き延ばすケースも確認されている

AI音声クローン(声の複製)への悪用

  • 近年では、電話に出た際の「はい」「もしもし」などのわずかな音声を録音し、AI技術によって本人の声を複製するための素材として悪用されるリスクが指摘されている
  • 複製された声は「オレオレ詐欺」など家族を装った詐欺に使用される恐れがあるという
  • 実際に2025年には企業の社員が”上司の声”を模倣したAI音声にだまされ、情報流出や不正送金が発生した事例も報告されている

個人情報の聞き出し(アポ電)

  • 自動音声でアンケートを装い、居住人数・年齢・資産状況・利用金融機関などを巧みに聞き出そうとするパターンもある
  • 警察庁のデータでは、2024年に確認された「予兆電話(アポ電)」の件数は年間193,475件にのぼり、前年比46.7%増となっている

④ 空き巣・犯罪の不在確認

  • 留守かどうかを確認する手段として、ワン切りが使われることがあるとされている
  • 電話に出ることで「在宅している」という情報を相手に与えることになる点が問題視されている

⑤ ストーカー・嫌がらせ

  • 特定の個人や店舗を狙った精神的嫌がらせや業務妨害を目的とするケースもある
  • 応答することで相手がエスカレートし、着信がより頻繁になるリスクがあると指摘されている

応答・折り返しのリスク

非通知やワン切り電話に対して「出る」「折り返す」行動は、以下のリスクを招くとされている。

  • 番号がリスト登録される:「つながる番号=騙しやすいターゲット」として記録され、詐欺グループへ転売されうる
  • AI音声複製の素材になる:わずか数秒の声でも、技術的には複製が可能とされている
  • 高額通話料の発生:国際番号への折り返しで、通話料が数百〜数千円単位で発生するケースがある
  • 在宅・生存確認が完了する:空き巣や詐欺グループに「この番号・住所には人がいる」という情報が渡る

具体的な対策

専門家や各キャリア・セキュリティ会社が推奨する対策は以下のとおり。

基本的な対処

  • 知らない番号・非通知には出ない:これが最も効果的な防御とされている
  • 折り返さない:特に「+」から始まる国際番号への折り返しは高リスクとされている
  • 出てしまった場合は即座に切る:会話を続けると情報を引き出されるリスクが高まる

端末・キャリアの設定活用

手段内容
iPhone「不明な発信者を消音」連絡先に登録されていない番号の着信音を鳴らさない
Androidの着信拒否設定特定番号や非通知を個別にブロック可能
ドコモ「迷惑電話ストップサービス」非通知・特定番号を最大30件ブロック(無料)
各社「番号通知お願いサービス」非通知着信をネットワーク側で完全遮断、履歴も残らない

相談窓口

  • 警察相談専用電話#9110
  • 消費者ホットライン188

まとめ・論点整理

論点内容
出るリスク番号のアクティブ確認・AI音声素材収集・詐欺リスト登録など
折り返すリスク国際通話料の発生・詐欺グループへの利益提供
与信調査の問題無断で個人の支払い能力を調査するグレーな実態
最大の争点「悪意のない与信調査」と「詐欺の前段階」を電話口では判別不可能

非通知・ワン切り電話は、一見すると単なる迷惑行為に見えるが、その背後には「情報収集→リスト転売→詐欺実行」という一連の構造が存在するという指摘がある。端末とキャリアの設定を組み合わせた「物理的な遮断」が、現時点で最も有効な自己防衛策とされている。


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