現職の高市早苗首相の名前を無断で使った暗号資産「SANAE TOKEN(サナエトークン)」をめぐる騒動です。
概要
SANAEトークン炎上騒動まとめ
- 2025年2月25日、Web3コミュニティ「NoBorder DAO」が暗号資産「SANAE TOKEN」の発行を告知
- 発行主体は株式会社neu(松井健氏)、NoBorder DAOのCOO・溝口勇児氏らが関与
- トークンは発行後、一時初値の約30倍まで高騰
- 2026年3月2日、高市早苗首相がXで「このトークンについては全く存じ上げません」と否定・注意喚起
- 首相の否定発言後、トークンは暴落
- 同日、溝口氏がXで運営内部の「利確」行為への不満を表明
- 3月3日、株式会社neuの松井氏がトークンの設計・発行・運営はすべて自社が担ったと声明を発表
要点
- 現職首相の名前・イメージが本人の同意なく使用された
- 「民主主義のアップデート」という理念を掲げていたが、実態はミームコインに近い投機商品だった
- 高騰中に運営関係者が売り抜けた(利確)疑惑がある
- プロジェクトの責任の所在が、NoBorder DAO側と株式会社neu側で食い違っている
争点
- 無断使用の問題 ― 現職首相の名前・顔を本人同意なく商業利用することの法的・倫理的問題
- インサイダー的な利確疑惑 ― 運営関係者が一般投資家より先に売り抜けた可能性
- 責任の所在 ― NoBorder DAOと株式会社neuのどちらが主体だったのか
- 著名人の影響力の問題 ― 堀江貴文氏ら実業家がトークンに言及したことで投資を後押しした可能性

現職総理の名前をなんの許可もなく使って仮想通貨を発行、一時30倍まで爆上がりしたと思ったら本人に「知らんがな」と一蹴されて即暴落。清々しいくらいの末路でございます。
ただ個人的に気になるのは溝口氏の立ち位置でして。「話が違くないか」「志で立ち上げたはずなのに」って、これ完全に騙された人の言葉じゃないでしょうか。実務も設計も全部neuに丸投げで、自分はビジョンを語っていただけ、というパターンだとしたら、ある意味いちばんのカモは溝口氏だったのかもしれません。
もちろん、影響力のある方がノリで名前を貸した責任はしっかりございます。「よくわからないけど面白そう!」で動いていたとしたら、それはそれで大いに問題です。
結局のところ、「崇高な理念」はいちばん安上がりな集客ツールでもあります。善意の人ほど乗っかりやすいですし、乗っかった人ほど使いやすい。今回のプロジェクト、構造としてはかなり古典的な匂いがします。
「Web3で民主主義をアップデート」、まず身内をアップデートされてはいかがでしょうか。


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