日本代表、W杯出場国スコットランドをアウェーで撃破 伊東純也が後半39分に決勝弾
W杯イヤー最初の国際親善試合で、サッカー日本代表(FIFAランキング19位)はスコットランド代表(同38位)をアウェーの地で1-0と下した。MF伊東純也(ゲンク)が後半39分に決勝ゴールを決め、北中米W杯(6月11日開幕)まで2カ月半を切った中での価値ある勝利となった。
試合概要
- 日時:2026年3月28日(日本時間29日)
- 会場:ハムデン・パーク(グラスゴー、スコットランド)
- 結果:スコットランド 0-1 日本
- 得点:伊東純也(後半39分)
試合の主なポイント
先発メンバーの構成
- 前半は実質的なサブ組(いわゆる”Bチーム”)を先発に起用
- 1年ぶりに復帰したDF伊藤洋輝(バイエルン・ミュンヘン)、MF佐野航大(NECナイメヘン)らが名を連ねた
- 主将はMF前田大然(セルティック)が務めた
- 交代枠は異例の11人全員を使用した
前半のハイライト
- GK鈴木彩艶(パルマ)が前半8分、マクトミネー(ナポリ)の至近距離シュートを左手1本でセーブ ※マクトミネーはスコットランド代表の主力MF
- 前半29分に佐野航のミドルシュート、同38分には田中碧(リーズ)のシュートがゴールバーを直撃するも得点ならず
- 0-0で折り返し
後半の流れ
- 後半開始から三笘薫(ブライトン)ら3選手を投入 ※三笘は昨年9月以来の代表復帰
- 後半10分にロバートソン(リバプール)のシュートを鈴木彩艶が再びビッグセーブ
- 後半17分に伊東・堂安律(フランクフルト)・上田綺世(フェイエノールト)・中村敬斗(スタッド・ランス)の4選手を同時投入
- 後半33分には初招集のFW塩貝健人(ヴォルフスブルク)もデビュー
決勝ゴールの経緯
<後半39分>
- DF谷口彰悟が自陣でこぼれ球を回収
- 延べ9人が9本のパスを18秒でつなぐ
- 三笘→DF鈴木淳之介(コペンハーゲン)がオーバーラップしてクロス
- 塩貝がうまく収められなかったボールに伊東が走り込む
- 伊東がキックフェイント(※フェイントでGKの逆を突く動作)でタイミングを外し右足シュート
- GKの足をかすめながらゴールへ
後半に試みた攻撃的布陣
後半終盤、森保監督は「3-1-4-2」に近い超攻撃的なフォーメーション(陣形)を試験的に採用した。
- アンカー(※守備的MFの位置)に鎌田大地(クリスタルパレス)
- 前線に6枚のアタッカーを並べる形
- この布陣から生まれた連係が決勝ゴールにつながった
森保監督のコメント
「W杯に出場するチームに対して、守備の堅いチームに対して、最後は形を変えて点を取りに行く。そして点を取れたのは自信になります」
GK鈴木彩艶のパフォーマンス
- 負傷明けでの代表復帰戦
- 前半・後半ともにビッグセーブを連発し無失点に貢献
- チームにとってW杯本大会に向けた安心材料の一つと報じられている
スコットランド側の背景
スコットランドは2025年11月、ハムデン・パークでデンマークを劇的な逆転で下し、1998年フランス大会以来28年ぶりのW杯出場を決めた。W杯本大会ではグループリーグでブラジル・モロッコと同組となっている。
英スコットランドメディアの反応
THE SCOTTISH Sun(スコットランドの主要スポーツ紙)
- 記事タイトル:「ハムデン・ハート(痛い):デンマーク戦での快挙から一転、厳しい一夜」
- 「この試合は誰もが一刻も早く終わってほしいと思っていた。サポーターは眠気をこらえるのに必死だった」と報じた
- 「キックオフ前の大型スクリーンにデンマーク戦のハイライトが流れていた。90分丸ごと再放送すべきだった」と皮肉めいた表現で伝えた
BBC(英公共放送)
- 決勝ゴールの場面を詳細に称賛
- 「伊東はGKの思考回路の逆を突く形でゴール左側に照準を定めた」と技術的な判断を高く評価した
スコットランド代表選手のコメント
DF ジャック・ヘンドリーは次のように述べたと報じられている。
「非常に良い教訓になった。日本はとても強いチームで、W杯に向けてこういう相手と戦いたかった。彼らはボールを本当にうまく動かす」
次戦の予定
日本代表は日本時間4月1日、ロンドンのウェンブリー競技場でイングランド代表(FIFAランキング4位)と対戦する。
まとめ:この試合の意義
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| W杯本大会まで | 約2カ月半(6月11日開幕) |
| 相手のW杯出場 | 28年ぶり(1998年フランス大会以来) |
| 日本の起用方針 | 前半はサブ組、後半に主力投入 |
| 試された要素 | 選手選考・チーム底上げ・新フォーメーション |
| 注目ポイント | 伊東の決勝弾・彩艶のビッグセーブ・塩貝の代表デビュー |
出典:日刊スポーツ、RONSPO、SOCCER DIGEST Web(いずれも2026年3月29日配信)
筆者のコメント

「前半Bチームで押さえて、後半に主力を一気に投入して仕留める」という流れは、森保監督の十八番とも言えるプランで、今回もきっちりハマりましたね。
伊東純也の決勝ゴールは、点を取りにいくプレッシャーの中でGKの逆を読んでフェイントをかける——あの落ち着きは、素晴らしい。
個人的に注目したいのは鈴木彩艶です。負傷明けでいきなりビッグセーブ連発というのは、W杯本番に向けて非常に心強いメッセージになったんじゃないでしょうか。
そしてスコットランドメディアの「デンマーク戦を再放送すべきだった」というコメント、なんともお気の毒ですが。裏を返せば、日本が28年ぶりのW杯出場に沸くスコットランドの熱を完全に冷ました、ということでもあります。次戦のイングランド戦が楽しみで仕方ないです。


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