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「犬として生きる」約1,000人がベルリンに集結、SNSで物議——正体は謎のまま
ドイツ・ベルリンで、自分を犬だと認識している人々が大規模な集会を開き、世界的に話題となった。
何が起きたのか
2023年9月、ドイツ・ベルリルのポツダム広場駅(Potsdamer Platz)周辺に、推定約1,000人が集まった。
参加者たちは犬のマスクや衣装を着用し、四つん這いで移動しながら、互いに吠えたり、遠吠えしたりするだけで会話。人間の言語によるコミュニケーションはほぼなかったとされる。
集会の映像はSNSで急拡散し、世界中で「動物管理局を呼べ」「狂犬病のワクチンを打ってあげて」といったコメントが飛び交った。
要点まとめ
- 場所: ドイツ・ベルリン、ポツダム広場駅付近
- 参加者数: 推定約1,000人
- 行動: 犬のコスチューム着用、四つん這い移動、吠える・遠吠えのみで会話
- 拡散: 映像がSNSでバイラル化、世界規模で話題に
- 問題行動: 一部の参加者が電柱などに排尿するような行動も目撃されたとの報告あり(複数メディアが言及)
「犬として生きる人々」——何者なのか
① セリアン(Therian)という考え方
専門家は、この種の人々を「セリアン(Therian / Therianthrope)」と呼ぶ場合がある。
セリアンとは、「自分の魂や本質が動物だと感じている人」のこと。コスプレや趣味ではなく、自己のアイデンティティとして動物性を感じているとされる。たとえば「猫の魂が人間の体に転生した」と本気で信じているケースもある、とデュケイン大学の心理学者エリザベス・フェイン准教授は述べている。
これは「ファーリー(Furry)」——擬人化された動物キャラクターを楽しむサブカルチャー——とは別物と位置づけられている。ファーリーは趣味・創作活動の文脈が強く、必ずしも「自分が動物だ」という自己認識を伴うわけではない。
② 「パピープレイ」という可能性
一方、今回の集会の性質については別の見方もある。
パピープレイ(Puppy Play)とは、BDSMのジャンルに属するロールプレイのひとつ。BDSM(ビーディーエスエム)とは、支配・被支配、緊縛など特定の役割を演じる成人間の性的・非性的な関係性の総称。パピープレイでは参加者が犬の役を演じ、首輪・リード・マズル(口輪)などの道具を使用することもある。
性的な側面を持つ場合もあるが、社交・コミュニティ形成の目的で参加する人も多いとされ、「必ずしも性的なイベントではない」という説明が研究者によってなされている。
今回のベルリル集会の一部参加者がパピープレイ文化と関連しているという指摘もあり、「精神的に人間やめた人の集会」なのか「大人のコスプレ兼サブカルイベント」なのか、外部からは判別が難しいというのが実情だ。
ネット上の反応(一部)
集会の映像が拡散されると、世界中から様々なコメントが殺到した。
- 「マスクをつけてるのに、なぜ犬なの?」
- 「野生の本能があるなら、シベリアのツンドラに放してみてほしい」
- 「動物管理局に電話して狂犬病のワクチンを」
- 「他の人のしっぽのにおいを嗅いでいる人が見当たらないんだけど」
最後のコメントが一番鋭いという評価が一部でなされている(犬あるある)。
世界各地の「犬人間」たち
今回の集会以前から、犬として生きることを選んだ人物は世界で話題になってきた。
- トコ(日本): 東京在住。約220万円をかけてリアルな「コリー犬」のコスチュームを特注制作し、犬として生活する様子をYouTubeで公開。チャンネル登録者数は5万人以上。「コスチュームを着ると人間でなくなった感覚になる。仕事や人間関係のストレスを忘れられる」と語っている。
- トム・ピーターズ(英国): 自分はダルメシアン犬の魂を持っていると認識しているイギリス人男性として各メディアに取り上げられた。
解説:「セリアン」「ファーリー」「パピープレイ」の違い
この分野には似て非なる文化が混在しており、混同されやすい。
| 名称 | 内容 | 性的要素 |
|---|---|---|
| セリアン | 自分の本質が動物だというアイデンティティ(信仰・心理的なもの) | 基本なし |
| ファーリー | 擬人化動物キャラクターを楽しむサブカルチャー(趣味・創作) | 基本なし(一部例外あり) |
| パピープレイ | 犬の役を演じるBDSMのロールプレイ | ある場合もあるが必須ではない |
専門家は「同じ場にいても、それぞれ全く異なる動機と文化的背景を持っている可能性がある」と指摘する。
今回のベルリル集会に集まった人々がどの層にあたるのか、あるいはすべてが混在していたのか——公式な説明は特になく、謎は謎のままとなっている。
まとめ
「自分は犬だ」という認識を持つ人々が約1,000人規模で公共の場に集結するというできごとは、ネット上で大きな話題を呼んだ。
ただし、「精神的に人間をやめた人」なのか、「サブカルチャーやコスプレ文化の延長線上にあるイベント」なのか、「大人のフェティッシュコミュニティの集まり」なのかは、外部からは確認できていない。複数の動機・文化が混在している可能性もある。
いずれにせよ、全員が心地よさそうに吠えており、特にトラブルもなく解散したと伝えられている。
参考・情報源
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therian therianthrope definition psychology - 参考:Wikipedia「Pup play」、Duquesne University / Dr. Elizabeth Fein(心理学)のコメント各所引用報道
筆者のコメント

まず最初に言っておきたいのですが、約1,000人です。
「犬として生きる人」が1,000人、同じ場所に集まったということです。「今週末ベルリン集まって、犬みたいに吠えようぜ」という話し合いが、事前にどこかで行われたわけです。かなりアナーキー。
個人的に気になるのは集合場所の確認方法で、「ポツダム広場駅の北口に朝10時集合、迷ったら吠えてください」みたいな案内があったのかどうか、そっちの方が知りたいです。
あと「一部の参加者が電柱に排尿した」という報告があるんですが、これについては何も言うことがありません。
セリアンなのかパピープレイなのかという分類の話は本文に書いた通りで、外部からは判断がつきません。ただひとつ確かなのは、全員それなりに楽しそうだったということで、楽しそうにしている人に対してあまり強いことは言えないな、というのが正直なところです。
「他の人のしっぽのにおいを嗅いでいる人が見当たらない」というSNSのコメントが今回いちばん冷静な観察だったと思います。あしからず。


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