わさビーフ「I’ll be back」
「わさビーフ」が帰ってきた!ホルムズ海峡封鎖で一時停止→3月23日に操業再開 山芳製菓
ニュースの概要
ポテトチップス「わさビーフ」で知られる山芳製菓(埼玉県川口市)が、2026年3月23日(月)より工場の操業を順次再開すると発表した。
同社は3月12日、ホルムズ海峡の事実上の封鎖により製造に欠かせない重油の調達が困難になったとして工場を停止。わずか11日間で復活の発表となり、SNSではファンから喜びの声が相次いだ。
要点まとめ
- 3月12日:ホルムズ海峡封鎖による重油不足で兵庫県朝来市の工場が操業停止
- 停止対象:「わさビーフ」を含む主力6製品(しおビーフ、明太マヨビーフ等)
- 3月16日:ヤマヨシ直売所・公式オンラインショップも休業、新規注文受付を停止
- 3月23日:重油の供給体制が整ったとして、工場の操業を順次再開
- 3月24日:直売所(兵庫県朝来市)・オンラインショップの営業も再開
- 当面の注意点:しばらくは出荷量の調整が発生する可能性があると同社は明かしている
背景・解説
ホルムズ海峡とは?
ホルムズ海峡は、ペルシャ湾とアラビア海をつなぐ幅約50kmの海峡で、世界の石油輸送量の約2割が通過するとされる”石油の咽喉部”。ここが封鎖されると、中東産の原油・石油製品が日本に届きにくくなる。
なぜ「お菓子工場」が止まるのか?
仕組みはシンプルだ。
- ポテトチップスを揚げるには、大量の食用油を高温に保つ必要がある
- 食用油を加熱するボイラーの燃料として重油を使用
- 山芳製菓の工場では週約3万リットルの重油を消費していたと報じられている
- ホルムズ海峡封鎖→重油の輸送が滞る→工場のボイラーが動かせない→製造ライン停止
「ポテチが買えないのに中東情勢が関係しているの?」と感じた人も多かったが、エネルギー輸入に大きく依存する日本の製造業にとって、海外の地政学リスクは身近な問題であることが改めて示された格好だ。
経済産業省も動いていた
経済産業省は3月10日・13日の会見で、ホルムズ海峡を通過する原油輸送への影響と、石油備蓄の放出などの対応策について説明していたと報じられている。石油備蓄の放出は約4年ぶりとされる。
親会社はあの「ベビースター」
山芳製菓は2025年12月、おやつカンパニー(ベビースターラーメンで知られる)が全株式を取得しており、企業としての体制は維持されている。
論点・注目ポイント
- 「身近な食品」が地政学リスクと直結:中東情勢が国内の食品製造に影響を及ぼすという構図は、エネルギー安全保障の問題として改めて注目されている
- 買い占め・転売問題:品薄が報じられた期間中、フリマサイト等での転売出品や箱買いの報告がSNSで相次いだ。同社は安定供給に向けて全社で取り組む姿勢を示している
- 中小食品メーカーの脆弱性:大手と異なり、燃料の備蓄や代替調達ルートを複数持てる体力が限られる中小食品メーカーにとって、今回のような国際的な供給ショックへの対応は大きな課題と指摘される
- 操業再開後も「出荷量調整あり」:同社は需給が落ち着くまでに時間を要する可能性を示唆しており、完全な在庫回復には一定の期間が必要とみられる
SNSの反応
操業再開の発表を受け、X(旧Twitter)では「山芳製菓」がトレンド入りした。ファンからは歓迎の声が多数寄せられた一方、停止中には「戦争の影響がわさビーフに」「政府備蓄のわさビーフをただちに放出すべきだ」といったユーモアを交えた投稿も拡散されていたと報じられている。
参考・情報源
- 中日スポーツ(Yahoo!ニュース掲載):
わさビーフ 再開 山芳製菓 2026年3月 - 日本経済新聞:
山芳製菓 わさビーフ 生産停止 ホルムズ海峡 - オリコンニュース:
山芳製菓 ホルムズ海峡封鎖 工場一時停止 - 日テレNEWS:
わさビーフ ホルムズ海峡封鎖 製造停止
筆者のコメント

帰ってきました、わさビーフ!よかったー。
個人的にも近所のスーパーから姿を消しているのに気づいて「あれ?」ってなってたんですが、中東の情勢がポテチ棚に直撃するとは、改めてエネルギー問題って他人事じゃないなと。
前の記事書いた後、オンラインショップやオークション覗いたらバカみたいにわさビーフの値段上がってて笑いました。
それにしても「政府備蓄のわさビーフをただちに放出すべきだ」はじわじわきますね。国民の危機感の表れ方が独特すぎる。
11日間という短期間で再開にこぎ着けた山芳製菓さんには素直に拍手を送りたいです。当面は出荷調整があるとのことなので、焦って箱買いはせず、温かく見守りましょう。棚に戻ってきたらそっと1袋、手に取ってみてください。わさビーフフォーエバー。



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